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2026.03.09

新入社員受け入れ時に、 セキュリティ教育はできていますか?

 
3月、採用活動を終え、入社式の準備、入社後研修の準備、業務マニュアルの整備など、新入社員の受け入れにはやるべきことが山積みです。

そんな忙しい時期だからこそ、ついつい忘れられがちなのが 情報セキュリティ教育

「うちは大丈夫」そう思っていた会社が、新入社員の操作ミス一つ で顧客情報を流出させてしまった、というケースは決して珍しくありません。

なぜ新入社員は“事故をおこしやすい”のか

新入社員が抱えるリスクは、「ITリテラシーが低い」というだけではありません。
業務文化への不慣れ・確認しづらい心理が複合的に絡み合っています。

  • 怪しいメールかどうか判断する「経験値」がない
  • 「急ぎで対応して」「社長から頼まれた」という言葉に逆らえない
  • ファイル共有・持ち出しのルールを理解しないまま使ってしまう
  • 困ったとき、誰に確認すればいいかわからない

入社直後は「早く仕事を覚えたい」「迷惑かけたくない」という気持ちが必ずあります。
そのため「なんか変だな」と思いつつも確認せず実行してしまいがちなのです。

ChatGPT Image 2026年3月9日 15_14_54

データでみるサイバーリスクの現状

IPAが発表した「情報セキュリティ10大脅威 2025」では、組織が直面するリスクとしてランサムウェア攻撃・ビジネスメール詐欺・サプライチェーン攻撃・不注意による情報漏えいなどが上位に挙がっています。また、警察庁の令和6年版「サイバー空間をめぐる脅威情勢等について」でも、企業を狙ったサイバー攻撃の深刻化が報告されており、サイバーリスクはいまや継続的な経営課題となっています。

入社初日に「この5つ」を伝えるだけで、
リスクは大きく変わる

難しいことを一気に教える必要はありません。
最初に伝えるべき5つのポイントを抑えるだけで、現場の事故リスクは格段に下がります。

  1. 怪しいメールの添付ファイル・URLは開かない
    送信元が「知っている会社名」でも、URLや添付ファイルは慎重に。
    フィッシング詐欺は日々巧妙になってきています。
  2. パスワードを使い回さない
    一つのサービスが漏れると、連鎖して他のアカウントも乗っ取られるリスクがあります。
     
  3. 顧客情報・社内資料を勝手に持ち出さない
    「自宅で作業しようとUSBにコピーした」が情報漏えいの典型パターンです。
     
  4. 「急ぎ」「社長」「取引先」を名乗る依頼に注意
    ビジネスメール詐欺の常套句です。違和感を感じたら、必ず口頭で確認しましょう。
     
  5. 困ったら自分で判断せず、必ず相談する
    「報告するのが怖い」「大したことないか」が事故を大きくします。
    相談窓口を明確に伝えましょう。

これらはどれも「基本」ですが、基本だからこそ、入社時に明確に伝得る必要があります。
「普通わかるだろう」では大変危険です。
 

4月は、会社側の“運用見直し”にも最適なタイミング

新入社員研修を準備するこの時期は、同時に自社の セキュリティ運用を考え直す 絶好の機会です。

会社側のセルフチェックリスト

→ 新入社員に付与する アカウント権限 は必要最小限になっているか

→ 共有フォルダの閲覧範囲 が広すぎないか
(全社員が全データにアクセスできるようになってないか)

→ USBや私物スマートフォンの 業務利用ルール は明文化されているか

→ 問題が起こった際の 報告・連絡フロー は整備されているか

これらが曖昧なままだと「知らなかった」では済まされない事態につながります。
新入社員研修は、組織全体のセキュリティ水準を見直すきっかけにもなるのです。

 

「後で」が積み重なると、取り返しのつかない事態になる

セキュリティ被害が発生した企業の多くが後から口にするのは
「もっと早くやっておけばよかった」という言葉です。

セキュリティ教育は保険と同じです。何も起きないうちはコストに見えます。

しかし一度事故が起きれば、顧客への謝罪・取引先との信頼関係・対応コストなど、
そのダメージは研修費用の何十倍にもなりかねません。

「うちはまだ大丈夫」ではなく、「新入社員が入る今だからこそ、最初の教育を整える」
その一歩が、将来の情報漏えいや取引先トラブルを防ぐことにつながります。


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